誠吉が身を置く小さな里に住む鍛冶屋の娘。薄浅葱色の切り揃えた髪を二つに結っており、素朴な花柄の着物に身を包んだ、ごく普通の少女。
年頃の友達が里内におらず、普段は兄貴分の誠吉と万次と共に行動し、二人の後をついて回っている。
二人の事を兄のように慕っているが誠吉に関しては同時に恋心の様な情を抱いており、自分を妹分以上に見てくれない誠吉に若干のもどかしさを感じている。
自分よりも大人な女性と話す誠吉に嫉妬したり、構って欲しさにちょっかいを掛けるも、誠吉には真意が伝わらず、毎度それも空回りしている。
一見活発で負けん気が強いが 怪談話や物騒な話は苦手分野らしく、いざ非現実的な物に出くわすと途端に思考が働かなくなったり極度の混乱状態に陥ったりしてしまう、年相応に臆病で繊細な性格。
だが好奇心は旺盛なので、度々厄介を起こしてしまう事もあり誠吉にはその度に助けられ同時に強く叱られている。
子供扱いされるのを強く嫌うため、なんとなく背伸びした態度を見せる事も多々あり、素直でまっすぐな人柄ではあるもののしかし、男以上に頑固な様子を見せる事も多い。
万次の店で誠吉含めた3人で過ごすことが日課。
若輩が少ない小里である為か、里の皆からかなり可愛がられて育っている様で、基本人懐こい。
倫理観はかなりまともで、非人道的な事や乱暴事をかなり恐れ、強く嫌悪する。