斑瑪 誠吉

気張れよ死ぬ気で、そして精一杯に、生きてやれ。
気張れよ死ぬ気で、そして精一杯に、生きてやれ。

斑瑪 誠吉(まだらめ せいきち)
推定 30歳前後
誕生日 3月18日
性別 男
身長176
一人称 俺
二人称 お前、アンタ


影炎挽歌の主人公。仄かな桜の香りがする

肩甲骨まで伸びる襟足の長い暗めの蒼髪に、水浅葱色の瞳。シンプルな縦線の入った青い着物を纏っている。


十年前にとある戦に巻き込まれ、背中に大きな傷を負い、同時に 其れ迄の自身の全ての記憶を失ってしまった過去詳細不明の記憶喪失の男

木々に囲まれた、ひっそりと静かで小さな里に住み、現在は昼間に問屋を営んでいる。


面倒臭がりで人相が悪く、更に口も悪い上に無愛想。

その為か一見とても気難しく見えたり、傍若無人な人柄にも感じられる反面で、長く見てみると何処かお人好しな部分がある様で、他者に頼られるとどうも放っておけず手を貸してしまう。その性格が仇となり、度々厄介事に巻き込まれる苦労人。

また、誰に対しても平等であり差別意識を持たない性格の様で、誰の前でも態度を変えず、誰か一人特定の人間を特別扱いしたりしない。然し、その人柄は、老若男女問わずに皆を惹きつける魅力があるようだ。


誠吉自身は「人と会話するのは苦手」「交流は嫌い」等の言葉を自称しており、確かに言葉遣いは荒く感情を伝える事に対してもとても不器用な様子があるものの、本心では町人達と関わる事に満更でもない節もあり、 彼自身無自覚ではあるが一般町民と関わる時間を暖かなものに思っている様だ。


然しそんな彼は、表向きでこそ小さな町の平凡な店を営んでいるが、本来の彼の仕事は、殺しを主な稼業にする殺し屋組「斑瑪」の殺し屋である。

現在彼が所属する殺し屋斑瑪の元締めであり、店の主人でもある斑瑪官兵衛とは、十年前、瀕死で川の辺に流れ着いた誠吉を官兵衛が保護したことが出会いのきっかけとなっている。

以来十年生活を共にしているが、そんな官兵衛は、身近な誠吉から見ても少々謎深く 時折理解の及ばぬ発言や行動を見せている。

然し誠吉にとっては父親の様な存在でもあり同時に恩人でもある為に、彼は官兵衛の言う事を強く否定する様なことは殆どの場合では無い様だ。


又、本人に自覚はないが、内にもう一人の人格を潜める 所謂二重人格者で、それも過去のいざこざが原因で起こした人格分裂が原因だと推測されている。

自身の過去の記憶とその真実に迫る為、官兵衛の手助けをしつつ唯一の自身の過去の手がかりとして残された「背中に傷をつけた者」を探す彼だが、その最中、彼の「世間知らず」が仇となり 様々な厄介を招き入れ、果てに妙な殺し屋達に身を狙われる羽目になってしまう。


人の限界を超えた身体能力と屈強さの持ち主かなりの怪力であり、本気を出せばその拳で岩をも砕いてしまう。
然し当の本人はその身体能力を扱い切れてはおらず、故に時には全くの加減知らずであり、一般人を相手に喧嘩をすれば 本人にその意思がなくとも相手に大怪我をさせてしまう恐れもある。
故に、官兵衛からも無用な争い事を避ける様に言われており、自らでも「手加減は苦手」と自称し、極力そう言った物事を注意し避ける様になった。

それでいて恐らく、誠吉自身も人を傷付ける事に対してはあまり好ましく思っていない様子。


殺し屋狩夢現 幹部総指揮、河北一茶(かわきたいっさ)に何らかの因縁を感じたか、何処となく自身の欠けた記憶を揺さぶられる様で、躊躇しつつも彼との接触を図る様になる。

また、鬼灯や夢現からは「」と呼ばれる事もあるが、本人はあまりその呼び名を気に入っていない様だ。