殺し屋「鬼灯」に務める密偵。
背中までの長い黒髪を結い布でまとめている。
牡丹色の瞳、白い肌に紅い紅をさし、胸元を晒す形で華やかな柄の着物を着崩し着用している。着物の中には黒色の裾よけと胸元を覆う黒色下着を着用。
里に密偵として潜入していたところ暴漢に襲われ、誠吉に助けを求める形をきっかけに彼に接触をした。誠吉が鬼灯と関わる最初のきっかけとなった人物である。
初対面時より誠吉を気に入っており、回を追う毎により好意的に接し、物語上でも近くで彼を支え手助けを行う様になる。
元々武芸に関わっている立場では無かった為、戦闘能力には限界があり 自己防衛すら危うい程に、戦う事には不慣れである。故に、鬼灯では主に密偵仕事を受けており、放浪する芸者や町人に化け敵の目を欺いている。
目を見張る程の美人。…と言うのは一見。
艶やかで花の様に美しいその容姿は、確かに彼女の何よりの取り柄だが、性格は思いの外ガサツであり淑やかさに欠けている、言うなれば残念な美人という物。
仲間達からすらも色気がない等言われる始末で、本人も認めたくはなさそうだが実際其れを自覚はしてはいる様子。
然し、磨けば美しさは武器になるということも理解している。
「色仕掛け」は彼女が持つ唯一の戦法であり、また美貌を武器にしている時の彼女は確かに、まるで人が変わったかのように、人を惑わせる程に美しい。
幼馴染である壱悟郎に淡い恋心を秘めている。
彼の事を親しみを込め「壱」と呼び、普段は日常的に行動を共にしているが、意見の食い違いも多く、殆ど喧嘩ばかりをしている。
素直になれず互いについ厳しく当たってしまうものの、本当は誰よりも壱悟郎の身を案じており、彼女が自身を武器にしてまで殺し屋に留まる事には、恐らく、彼が深く理由に関わっている。