松島 雅

私は…お前の理想の良い子で在れただろうか…?
私は…お前の理想の良い子で在れただろうか…?

松島 雅(まつしま みやび)
15歳
誕生日 1月28日
性別 女
身長 148
一人称 私
二人称 お前、貴様


殺し屋狩り集団、夢現(ゆめあらわ)に属す少女。
夢現の幹部である河北一茶の命令の元動く、彼の従者。

腰下まで伸ばした長い桔梗色の髪を一本で高く結っており、萌葱に近い緑の瞳を持つ。元は夢現に仕えていたある武家の娘。

父親が夢現から逃げ出そうとした為、一茶の手により武家ごと夢現にて襲撃されたが、その際唯一、一茶の「気紛れ」により生かされた少女が彼女、雅であった。


女という理由で武士としての価値を様々な実父や人に見限られ、先の未来が見えずにいた彼女は、初めて自身の存在を認めてくれた男「一茶」に、彼女は心底惚れており、その執心ぶりは異常な程で一茶の非道な行いの数々を目で見てきながらも、如何なる理不尽な行いとて「一茶が行う事ならば正しい」と肯定し、彼に対して洗脳的且つ妄信的な概念を持っている。

その敬愛と恋心の盲目さは病的な程に染まっており、彼女にとっては一茶が規則であり秩序であり、全てを導く道標で、一茶に逆らう者には老若男女問わず強い殺意を向け牙を剥く。彼女の根底の凶暴さを招く迄に至った。


今でこそ苛烈であれど然し彼女自身、根底は年相応の少女らしく穏やかで無垢だったからこそ夢現に染まるにも一瞬であっただけに過ぎず、本来は優しく健気な性格だった。故に、いざ死を目前にすると今でも迷う時もあり、その甘さが災いし任務中に失敗を犯す事も過去には少なからずあった。

だが何よりも今の彼女の中では一茶こそが最重要で、彼に呆れられ見限られ、果てに捨てられること、誰より依存している彼に所謂"無価値"として見られる事を彼女は酷く恐れている。

全ては誰よりも愛しい一茶の為に、彼の望む「理想の良い子」で在り続ける、哀れで愚かな悪党と成り果てた彼女はこの先自身の身が汚れ堕ちることも何一切厭わぬ様だ。


また武家の生まれからか、彼女自身も身分的差別思考を持っている一面もあり、身分の低い物には当たりが強く、傲慢に振る舞う。

夢現では主に一茶の側近として仕え、彼の命令を忠実にこなし、幹部不在時は雅が夢現の拠点を取り仕切る事もある様で、夢現ではかなり高い地位を与えられている。


一茶同様夢現幹部の影丸銑十郎に関しては一茶程の関心を向けてはいないが、内心の読めぬ忍という立場である影丸の事は警戒し、その上で一茶の信頼を受ける彼を妬んでる様子もある。

銑十郎に関しては彼の傍若無人な振る舞いに度々苛立ちを募らせており、また、身分を持たない上唯の「人斬り」として名を馳せてきた銑十郎の事を卑しい身分と見て、強く嫌悪し敵視している。